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平成26年稽古だより
平成26年12月20日(土)
市民茶会
 本日は、今年最後の宝紅庵市民茶会の様子を載せていただきました。道具組は、一年の最後を考えつつ甑口の釜を中心に新しい年を迎えるわくわく感と芽出度さを目指しました。
 週半ばの大雪で天候を心配しましたが、まずまずの天気でホットしました。また市民茶会なので、流派にこだわらないように心がけました。

寄付掛物 手まりとつくばね図
   白湯 弁財天の湧水(山辺町作谷沢)
掛物 関無事
花入 竹一重 銘 壺中
 花 寒菊
香合 猿  出袱紗 染稲穂
釜  甑口羽子板
棚  爪紅松拭漆丸卓
水指 竹図
茶器 黒柿高台寺(べた柿)
茶碗 赤、三河万歳の図、午、好雪、俵
茶杓 埋火
水次 雷紋
 建水 サハリ
 蓋置 ちぎり
菓子器 宗旦菊、蕪の絵
 主菓子 栗餅(三鴻深瀬)
干菓子器 片口(小鹿田、黒織部)
 干菓子 胡桃(三鴻深瀬)
 茶   和光(丸久小山園)

 煙草盆 木彫りパン皿
 煙草入 キンマ(ゴールデンバット)
 火入  馬の図レトロマッチ
 灰吹  灰落(琴浦窯)

      
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※今年を振り返って(5)
 釜をかける時期が年末だったので、あれやこれやとほぼ一年悩みながら過ごしました。取り合わせの難しさで、寄付の飾りは最後まで決められませんでした。
 来年の課題は特に花と記録写真。充実した一年に成るよう努めていきたいと思いました。
平成26年12月12日(金)
炭台 総飾り 終い稽古 
 本日の道具組は、前回に続き茶会に向けて合わせた。
 軸は、暮れの気ぜわしい時に異空間でのひと時にとの思いです。
 花は、檜扇の実。
 釜は、湯気を映すことができました。棚は最後にふさわしく総飾りにしました。

掛物 閑座聴松風
花入 備前徳利
 花 檜扇の実(烏羽玉)
香合 絵馬
釜  甑口羽子板
棚  丸卓
水指 竹図
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 六瓢(平)
茶碗 赤、大根蕪
茶杓 無事
建水 サハリ
蓋置 ちぎり
炭斗 油竹
火箸 桑柄
菓子器 根来菊
 主菓子 埋火(きんとん)
干菓子器 若松四方
 干菓子 御池煎餅、和三盆・宝尽(亀屋則克)、切さんしょう(木村屋)
茶   高砂、白寿


※今年を振り返って(4)
 花については、時折到来した花がありましたが裏庭に植栽してもらったもので賄うことができました。毎年思うことですが手入れもままならないのによくぞ咲いてくれたと感心します。聞いたところでは水やり等はほどほどでも条件に自ら併せて季節を感じて咲くとのことでした。健気さに感激です。
平成26年12月6日(土)
仕組み点
 本日の道具組は、茶会に向けての稽古に合わせた。
 軸は、今年にぴったりと一目で気に入った日本画家の絵。花は、到来の寒菊と檜扇の実。
 釜は、思いのほか薄づくりで釜鳴りが響く。

掛物 朱瓢
花入 竹一重
 花  寒菊、檜扇の実(烏羽玉)
香合 絵馬
釜  甑口羽子板
棚  丸卓
水指 竹図
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 住吉(中)
茶碗 赤、大根蕪
茶杓 無事
建水 サハリ
蓋置 ちぎり
炭斗 油竹
火箸 桑柄
菓子器 根来菊
 主菓子 干し柿(烏羽玉)
干菓子器 若松四方
 干菓子 御池煎餅、和三盆・宝尽(亀屋則克)、松露(三鴻深瀬)
茶   高砂、桐の森


※今年を振り返って(3)
 主菓子については、1回をのぞいて市内の菓子店にお願いしました。菓子の種類は互いに意見の交換を行い意思疎通を図り稽古の内容に合わせ快く調整していただいた。上用は特に評判がよく概ね好評。技術はないがこちらの意図を充分に伝える必要は大いに感じた。
平成26年11月29日(土)
ふくべ炭斗
 本日の道具組は、茶会に向けてほぼ同形のものにしました。
 軸は、紅葉は盛りが過ぎたものの近所の木々は赤・黄と鮮やかさが残っている状況に合わせました。花は、裏庭に残っていた山吹の実と硬い椿。
 釜は、甑口の羽子板。

掛物  山花開似錦
花入 竹一重
 花  椿、山吹
香合 ハジキ
釜  甑口
棚  丸卓
水指 竹図
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 曙(中)
茶碗 赤、十牛図、雲錦
茶杓 松風
建水 高取
蓋置 ちぎり
炭斗 ふくべ
火箸 桑柄
菓子器 根来菊
 主菓子 木守(練り切り)
干菓子器 若松四方
 干菓子 御池煎餅、和三盆・宝尽(亀屋則克)、八丁味噌松風(備前屋)
茶   月光、桐の森


※今年を振り返って(2)
 新しいお弟子さんに理解し習得してもらう難しさを感じた。習いたいとの思いを大事にし、どの時点でどのように注意し修正をうながすか。次に続く習いを導いていく工夫があり、充分な指導ができたかと振り返りる年末です。
平成26年11月8日(土)
開炉 壺飾り
 本日の道具組は、開炉に因みおめでた尽しにしました。
 軸は、茶の効用を書いたもので、最期は乱れずとあります。花は、裏庭に残っていた菊。
 濃茶もハレにふさわしく別調整にしました。

掛物  茶の十徳尽し
花入 竹一重
 花  野こん菊
香合 おどり桐
釜  小万代屋
棚  小四方
水指 菊桐
茶入 上野(肩衝)
茶器 凡鳥
茶碗 黒、松竹梅、十牛図
茶杓 白鶴
建水 備前えふご
蓋置 亥
炭斗 ふくべ
火箸 桑柄
菓子器 一閑亀甲
 主菓子 亥の子餅
干菓子器 若松四方
 干菓子 麩焼き煎餅(俵屋吉信)、和三盆・紅葉(亀屋則克)、木守(三友堂)
茶   月光、白寿 


※ 今年を振り返って
 道具組は相も変わらず苦心しました。善し悪しはいろいろありました。
写真の撮り方が中々思いどおりにいかなく悔いが残った。
平成26年年10月25日(土
中置 かきあげ灰 包み袱紗
 本日の道具組は、灰をかきあげにして風炉の稽古を最後にしました。
 軸は、桂堂老師98歳の一行で、語句の配列が違っております。秋の夜長、しんみりと語り明かす情景です。
 濃茶は、包み袱紗です。

掛物  海雲山月情
花入 窯変萩旅枕
 花  紫式部、桔梗照葉
香合 柿(一位)
風炉 鉄(かきあげ灰)
釜  刷毛目
水指 備前
茶入 利小
茶器 曙塗(中)
茶碗 伊羅保、尾花、金継ぎ碗
茶杓 小男鹿
建水 備前えふご
蓋置 竹
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 紅葉狩(煉切)
干菓子器 木彫り盆
 干菓子 松風(紫竹庵)、春日の豆(植村義次)、真盛豆(金谷正廣)
茶   高砂、白寿 

※ 今年を振り返って
 道具組は相も変わらず苦心しました。善し悪しはいろいろありました。
写真の撮り方が中々思いどおりにいかなく悔いが残った。

平成26年10月11日(土)
鉄風炉
 本日の道具組は、春先に使った鉄風炉を再び使いました。雰囲気は多少違い秋深まる矢先の様子になりました。
 軸は柿画・賛は清風万里秋。茶杓で応えました。
 花は到来の菊いろいろ。

掛物  柿画賛 清風万里秋
花入 手付き籠
 花  菊いろいろ、尾花
香合 栗(乾漆)
風炉 鉄
釜  刷毛目
水指 備前
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 曙塗(中)
茶碗 伊羅保、尾花、安南写
茶杓 初雁
建水 備前えふご
蓋置 竹
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 くり餅
干菓子器 若松四方
 干菓子 唐松煎餅(諸江屋)、老松(鍵善良房)、琥珀の実(俵屋)
茶   高砂、白寿 

平成26年年9月20日(土)
羽根香 濃茶 薄茶
 本日の道具組は、秋いろいろで組みました。
 軸は如心斎写。南山と東海に合わせ出雲焼の茶碗、香合と替茶碗、蓋置と干菓子盆。盛りだくさんになりました。
 
掛物 菊画賛写
花入 手付き籠
 花  京鹿の子、吾亦紅
香合 桑鳴子
風炉 鳳凰
釜  富士
棚  小四方
水指 染付雲堂手
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 萩蒔絵(平)
茶碗 伊羅保、雀百態、秋草
茶杓 好日
建水 備前えふご
蓋置 三つ兔
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 小芋(上用)
干菓子器 アルミ鍛金四方
 干菓子 御池煎餅、和三盆(なでしこ、水)
茶   高砂、白寿 

平成26年年9月13日(土)
お茶湯 且座 数茶
 本日の道具組は、天然忌に因んで組みました。
 軸は圓相、風炉釜は鳳凰・富士釜、棚は竹台子、おなじみの組み合わせにしました。9月なれば恒例のお茶湯、且座、数茶の稽古なのですが、戸惑いもありましたが一年の速さと、秋を感じる。
 
掛物 圓相
花入 唐銅写 、手付き籠
 花  蓮、槿、縞葦
風炉 鳳凰
釜  富士
棚  竹台子
水指 備前小
茶入 アコダ
 袋 荒磯
茶器 銀地秋草
茶碗 伊羅保、竹図
茶杓 菊の香
建水 黄瀬戸
蓋置 ちぎり
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 うずら餅
干菓子器 木地片口、丸盆
 干菓子 如心納豆(千歳屋)、御所車(老松)
茶   高砂、白寿 


※ 蓮について
 蓮をドライにすると、茎がねじれてしまいます。
今回聞いたところによると完全に成長した蓮を使用するとまっすぐになるとのことでした。
           
平成26年8月23日(土)
炭・濃茶・薄茶
 本日の道具組は、立秋を過ぎたが暑さが厳しいため、瀧の図を掛けた。
来週も稽古があるので、一部先取り。
 軸は、余白に水しぶきがが見え、瀧の下の花にかかっている様子を想像したが、果たして見えたか。
 花は、到来した『においぎぼし・別名 玉かんざし』。優雅な名前をいただきました。

掛物 瀧の図
花入 手付き籠
 花 玉かんざし
香合 蛤
風炉 琉球
釜  田口
棚  木地扇面
水指 さつま
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 夕顔図(平)
茶碗 唐津、安南
茶杓 好日
建水 モール
蓋置 水草
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 ひさご(練り切り)
干菓子器 布張り四方
 干菓子 開智(開運堂)、菊寿糖(鍵善良房)
茶   高砂、白寿 


※ 即中斎を偲びて
 今回と来週の稽古で、縁の道具を取りあわせようと思います。
 軸は、国泰寺・心田、 即中斎好み木地扇棚、替茶碗(真葛)・心田自画。
 お亡くなりになったのが娘の生まれた年の翌年なので、年月の速さを感じます。 恩師の語る在りし日の即中斎宗匠の話しが追体験となり、8月になると勝手な親しさを感じるのです。
                  
平成26年年8月8日(金)
供 茶
 本日の道具組は、先代先生からのお弟子さんの申し入れで、命日が近いと供茶を申し出てくれましたので予定を替えた稽古になりました。亡くなって10年。ありがたいことです。
 花は、昨年植栽した底紅が初めて咲きましたので入れました。また、芙蓉も到来しましたので2つになりました。
 干菓子は、恒例の『暑気払い』。

掛物 瀧
花入 手付き籠・唐銅
 花 芙蓉・ 槿、虎の尾
香合 根竹
風炉 琉球
釜  田口
棚  木地扇面
水指 染付
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 きんま(中)
茶碗 唐津、安南
茶杓 雲の峯
建水 モール
蓋置 朝顔
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 ガラス四方
 主菓子 玉すだれ
干菓子器 鍛金 丸
 干菓子 千鳥、水 (押し物、亀屋則克)、暑気払い(豊島屋)
茶   高砂、白寿 
平成26年年7月26日(土)
長緒、 総飾
 本日の道具組は、先代先生が強くお心入れのあった祇園祭を取り入れました。祥月命日は8月なのですが、毎年この時期に懐かしい道具をだし、皆さんで話題にします。
 主菓子は、浜土産。最初にいただいた時の驚きと感激がよみがえります。
 花は、今年初めての槿。今か今かと心待ちにしていたのですが、気付いたら結構花をつけておりました。昨年植栽した底紅は残念ですが、まだです。また、珍しい花も到来したので別に入れてみました。

掛物 長刀鉾の図(遺愛の帯地)
花入 粽・手付き籠
 花 槿・ 金水引、沢桔梗、秋のキリン草、蛍袋、パイナップルリリー
香合 而妙斎自画つぼつぼ(即中斎7回忌記念)
風炉 琉球
釜  田口
水指 春慶釣瓶
茶入 老松
 袋 添っているもの
茶器 黄瀬戸弦付(四滴の内)
茶碗 青井戸、偲ぶ草、魚紋
茶杓 おもかげ
建水 モール
蓋置 竹
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 手付き竹かご
 主菓子 浜土産(亀屋則克)
干菓子器 鍛金 丸
 干菓子 御池煎餅(亀屋良永)、青楓・水(押し物、亀屋則克)
茶   高砂、白寿 

     

※ 菓子器について
 この時期の菓子に浜土産を用いますが、どのような入れ物が合うのかと毎年思っていたのですが、今年は、別府クラフト展で見つけた籠を用いました。似合っているようにおもえました。
平成26年7月5日(土)
 盆香合 立礼卓
 本日の道具組は、7月1日に因んでみました。棚は桑小卓。卓下建水には栄螺蓋置が併せられますが、今回は竹図蓋置にしました。
干菓子には、一年ぶりに焼き鮎をいただきました。ほのかな甘みは薄茶にあいます。
 花は、到来の物です。自宅裏庭の花も入れてみました。

掛物 蟹の図画賛 清流
花入 桂籠
 花 からいと草、半夏生、
香合 扇面木地 波に千鳥(松拭き漆四方盆)
風炉 琉球
釜  田口
棚  桑小卓
水指 蛸壺写
茶入 瀬戸文琳
 袋 朝倉間道
茶器 網目(中)
茶碗 青井戸、鵜飼の図
茶杓 笹の葉
建水 モール卓下
蓋置 竹の図
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 上用
干菓子器 鍛金四方
 干菓子 焼き鮎(玉井屋本舗)、青楓(押し物)
茶   高砂、白寿 

    

平成26年6月28日(土)
続きお薄  仕組
 本日の道具組は、夏越の祓い、梅雨時に因んでみました。棗、茶杓、替え茶碗、そして菓子は葛焼きです。今年の葛焼きは、少し水色に色づけしてもらいました。毎年この時期にいただき、6月の梅雨を実感します。
 花は、裏庭の物です。降雨が少なく、水やりもままならないのに、青く葉物は茂っています。しかし花をつけているのは、虎の尾ぐらいです。

掛物 千山添翠色
花入 手付き籠
 花 虎の尾
香合 根竹
風炉 琉球
釜  田口
棚  三木町
水指 膳所雲堂手
茶入 文琳
 袋 朝倉間道
茶器 六瓢根(平)
茶碗 青井戸、南天
茶杓 無事
建水 唐銅エフゴ
蓋置 笠
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 葛焼き
干菓子器 鍛金四方
 干菓子 御池煎餅、堂々根ヒキ飴(山屋御飴所)
茶   高砂、白寿 

※ 季節感について
 翡翠の翠、緑色の緑同じ『みどり』
でも使う時期があるのは、微妙に異なる多くの色を持つ繊細さからか。大事にしたいと思います。
平成26年6月7日(土)
続きお薄
 本日の道具組は、梅雨入りになったとのことなので、水に因みました。茶器は吸江斎のお好みの中から、力 棗 を選 びました。
 花は、裏庭の物です。いかだ草は、日本特有種で雌雄花は珍しいとのことです。毎年のことながら、手入れもおろそかになりがちになのに、自ら季節を選 び復活してくる生命力 に、ありがたさでいっぱいです。

掛物 舟の図
花入 瓢籠
 花 山アジサイ、いかだ草
香合 笠
風炉 琉球
釜  田口
棚  木地丸卓
水指 薩摩
茶器 吸江斎好み力 棗 
茶碗 出雲焼、藤
茶杓 好日
建水 備前エフゴ
蓋置 つくね
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 水(練り切り、みぞれ羹)
干菓子器 若松四方
 干菓子 みちのく煎餅(売茶翁)、寒梅(三鴻深瀬)、御梅姫(みすゞ飴本舗)
茶   高砂、白寿 

※ 季節感について
 掛け軸に始まる道具の関連性、季節感、新旧暦
で悩むことが多い。また、部屋のしつらえ、着物の選択にも迷う。部屋のしつらえでは、障子の入れ替えは7月に行われる事になっている。しかし邪道と知りつつ、せっかくの稽古が苦しみにならないよう気候に応じ替えます。冷房しかり。
平成26年5月31日(土
組合点
 本日の道具組は、鉄風炉の稽古をもう一回したかったのですがあまりの暑さで琉球風炉に変えました。田作り、田植に始まる稲作の順調な生育を願って組んでみました。
 花は珍しい草花の到来がありましたので、にぎやかになりました。

掛物 山呼萬歳聲
花入 瓢籠
 花 よつばひよどり、ももば桔梗、姫月見草、うまのあしあと、孔雀シダ 
香合 龍
風炉 琉球
釜  田口
棚  木地丸卓
水指 織部
茶器 住吉(中)
茶碗 出雲焼、苗
茶杓 清流
建水 大脇差写
蓋置 鱗
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 万緑(練り切り)
干菓子器 若松四方
 干菓子 塩阿弥(売茶翁)、うす焼もろこし(唐土庵)、明から寿(山田桂月堂)
茶   高砂、白寿 

平成26年5月10日
初風炉 茶椀飾り
 本日の道具組は、風炉に変わり、5月と田植の時期に因みました。
 約1年ぶりに鉄風炉で丸灰を作りました。昨年より丸みが気に入りました。(自画自賛)
 茶碗飾りでは、大徳寺の雪山が龍の字を自画したものです。
 花は裏庭にあるものです。毎年思うのですが、季節を感じて健気に青々と芽を出してくれます。

掛物 田植の図
花入 粽(南蛮)
 花 しゃが、矢車
香合 風車(一閑)
風炉 鉄道安
釜  刷毛目
水指 耳付備前
茶器 曙(中)
茶碗 大樋、織部、龍の図
茶杓 若草
建水 唐銅エフゴ
蓋置 竹
炭斗 六角籠目
火箸 袋
菓子器 織部丸
 主菓子 苗(きんとん)
干菓子器 若松四方
 干菓子 御池煎餅、長生殿
茶   高砂、白寿 
    
 
※ 季節感について
 先日、山間の集落を通りましたところ、雪解け水が音を立て流れ、春水満四澤そのままの光景でした。同じ句でも地域によりだいぶ開きがあると実感したところでした。
平成26年4月26日
大口、五徳蓋置の扱い
 本日の道具組は、炉の最後で季節の移ろいを感じるもので因んでみました。
 掛物に、水指・香合、茶杓、菓子を、花入れに織部、茶器、建水を合わせてみました。
 花は裏庭に2輪だけ咲いた、丹頂草、あとは到来した花です。

掛物 春水満四澤
花入 ひさご掛け
 花 利休梅、丹頂草
香合 水に鱗
釜  透木
水指 大口
茶器 しだれ桜(中)
茶碗 萩、織部
茶杓 清流
建水 隅田川焼
蓋置 五徳
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 黒根来
 主菓子 水温む(練り切り)
干菓子器 布張り四方
 干菓子 御池煎餅、桜
茶   高砂、桐の森 
平成26年4月12日
利休忌 供茶 茶カフキ
 本日の道具組は、一年ぶりの利休像をはじめ利休忌に因みました。
 花は菜の花は手に入らなく、アブラナ科の花です。柱には、そうやく咲き始めた裏庭の椿。
 茶カフキでは、詰の方が「全」でした。本茶3服目をいただきながら、嬉々こもごもの反応。 終了後は、竹の子汁と松花堂弁当をいただきながら、各々の特徴を話題に反省会でした。

掛物 利休画像
供茶 惺斎好み唐銅、菜の花、瀬戸天目茶碗
花入 萩窯変旅枕
 花 椿 
香合 青楽 鐘
釜  透木
棚  青漆糸巻二重
水指 瀬戸
茶器 きんま(中)
茶碗 黒、つくし(虫明)
茶杓 おもかげ
建水 大脇差写
蓋置 つくね(無適斎13回忌)
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 黒根来
 主菓子上用
干菓子器 朱皿
 干菓子 ほいろ昆布、花供曽(田丸弥)
茶   高砂、白寿 ( 金輪 、神護の昔)



※ 季節感・茶花について
 茶花については、毎回悩むところです。裏庭に植栽している花と折々に到来する花で過ごします。家の周辺で時期に合った花を入れるのが良いと思うのだが、炉の季節は手に入りにくいし、あっても生かし切れない。裏庭で今を盛りに咲き乱れている藪椿が恨めしい。
 利休忌も同様で、最後まで悩んだ末に、アブラナ科になってしまうのです。
平成26年3月22日(土)
羽根・香、茶通箱
 本日の道具組は、3月になり新たな季節、旅立ちに因みました。
 掛け軸に一番の願い、命を大切にとの思いです。花入れ・香合・茶杓・蓋置を合わせました。
 花は到来した物です。
 久方ぶりに茶通箱の点前で2種の濃茶を味わいました。
 
掛物 寿
花入 萩窯変旅枕
 花 椿 山茱萸
香合 箱根細工
釜  筋
棚  旅ダンス
水指 瀬戸
茶入 丹波
 袋 宮内間道
茶器 溜面取吹雪
茶碗 小井戸、春の野
茶杓 無事
建水 唐銅
蓋置 一閑人
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 黒根来
 主菓子 春のおとずれ(きんとん)
干菓子器 布張り四方
 干菓子 奈良の香(亀屋徳満)、青によし(萬々堂)、江出の月(志乃原)
茶   高砂、白寿 、金輪 

※ 掛け軸について
 春は卒業・進学・就職と新しい環境の中に身をおく時期になります。送り出す親は、いろいろと心配ごとの連続です。軸は八十八歳のご老師による力強い筆で、ことぶき、寿命のじゅ、とらえ方により多様性を持つと思います。
平成26年3月8日(土)
羽根・香  雛祭り
 本日の道具組は雛祭りに因みました。いつもより華やかさをめざしました。
 女の子を持つ親には永遠の願いであろう安産多産の願い込めた愛らしい軸を選びました。香合・水指・茶碗・茶杓・蓋置を合わせました。
 花入れは交趾釉に、数少なくなった桃の花。
 
掛物 狗張子画賛 悠久
花入 笹交趾(蛤端)
 花 桃
香合 上巳
釜  筋
棚  小四方
水指 高取菱
茶入 赤膚
 袋 大燈金襴
茶器 糸目柳
茶碗 飴、御本手謡
茶杓 曲水
建水 唐銅
蓋置 鼓(志野)
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 黒根来
 主菓子 下萌
干菓子器 くりぬき片口
 干菓子 花供曽(田丸弥)・金平糖(緑水庵)・曲水の宴(亀屋徳満)
茶   高砂、白寿


※ 季節・花について
 雛祭りといえば桃の花。ということで調達しようとしましたが残念ながら少ししか残っておりませんでした。古来お嫁に行けなくなると早々にしまわれてしまうお雛様と呼応して自然界とは季節がずれますが店頭から消えてしまう桃の花です。
平成26年2月15日(土)
盆香合
 本日の道具組は少し特別な扱いがあり小間の雰囲気のある台目棚を用いました。軸は甲子に因み大黒天図。香合・茶碗・茶入・とち餅と合わせました。
 花の椿は大事に開かせようとしましたが自然には及びませんでした。
 初午に合わせて準備していた馬上盃、干菓子に鶴岡木村屋の狐面も使いました。
 
掛物 大黒天図
花入 備前徳利
 花 椿
香合 小槌(高取)
釜  ふとん丸
棚  台目
水指 織部
茶入 備前
 袋 石畳宝入金襴
茶器 黒吹雪
茶碗 赤楽、御本手俵、刷毛目馬上盃
茶杓 好日
建水 唐銅
蓋置 竹(インド竹林精舎の竹)
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 黒根来
 主菓子 春告草
干菓子器 布目四方
 干菓子 御池煎餅(亀屋良永)・お狐面(鶴岡木村屋)・とち餅(田丸弥)
茶   高砂、白寿


※ 軸について
 甲子の日が22日に当たっているので大黒天の図をかけました。大国様との関係に始まり最後は、高校野球で有名な甲子園は大正13年甲子の年に出来たからの命名になったと。新暦に慣れている世代が多くなっているが、思わぬところで生活の一部になっていることを改めて思った。今後も24節気・雑節に折々にふれ稽古に反映させていけたらと思います。
平成26年2月1日(土)
茶筅飾、絞り茶巾、流し点
 本日の道具組は雑節の一つの節分と極寒に因みました。
 軸は以前目にした時から印象に残った大津絵鬼念仏の写しです。
 花は到来の万年青を掛けてみました。
 寒い時期に似つかわしい筒茶碗、主と客が身近に息遣いが感じられる流し点です。
 
掛物 鬼念仏
花入 備前筒(掛け)
 花 万年青
香合 金棒
釜  ふとん丸釜
棚  小袋
水指 高取捻梅
茶入 赤膚
 袋 大燈金襴
茶器 住吉(利黒)
茶碗 赤楽、好雪、筒(寒雀)
茶杓 直心
杓立 唐銅
建水 染付竹
蓋置 染付竹
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 赤楽枡
 主菓子 此花(上用)
干菓子器 独楽高坏、ヤシの実写
 干菓子 麩焼き(末富)・菊寿糖(鍵善)・真盛豆(金谷正廣)
茶   高砂、白寿


※ 軸について
 大津絵は古くから東海道筋の土産物で夜泣き封じの護符として広まったものです。鬼念仏・寒念仏絵が節分と関係あるのか。単純に鬼・豆まきで節分かと思っていましたが、3年ほど前「不苦者有智」賛のある古い大津絵の軸を拝見して納得した記憶があります。智恵ある者は苦しまず。この時期になると思い出します。
平成26年1月22日(水)
初稽古(通常)
 本日は通常稽古の一回目で、道具組は初釜で用いた長板と皆具を用いた。
 軸は自戒を込め一年の精進を密かに誓った。
 花は到来の万年青を入れた。
 
掛物 時々勤佛拭
花入 備前筒
 花 万年青
香合 干支絵馬(萩)
釜  ふとん丸釜
棚  掻き合せ長板
水指 祥瑞皆具
茶入 丹野
 袋 もおる横裂
茶器 溜面取吹雪
茶碗 黒小槌写、安南福
茶杓 初心(三つ節)
建水 皆具の内
蓋置 皆具の内
炭斗 利休形籠
灰器 唐津
火箸 桑柄
菓子器 曙塗ヤンポ
 主菓子 春のおとずれ
干菓子器 唐松四方
 干菓子 こけもも(静岡・藤太郎)・霜柱(仙台・九重本舗玉澤)
茶   宇治光、桐の森
(辻利)

※ 立礼卓について
 足が痛く正座できないと長年楽しんできたお茶から遠ざかる人、「お茶をしませんか」と誘てもそのため敬遠されます。これはもったいないことであるとともに残念に思っておりました。昨年5月に施行錯誤して造っていただいた立礼卓にようやく慣れ、お茶の楽しみが少し分かったと新年早々お聞きすることがあり嬉しく心底良かったと思った。

   
平成26年1月11日(土)
初 釜
茶事形式(四つ碗を用いて)
          
 本日は自宅において、初釜を茶事形式で行いました。道具組は寄り付きに使用した稲穂は榊とともに飾るようにといただいたものです。稲穂に合わせて、おめでたい道具づくしと向干支でまとめました。
 花は到来の柳が思いのほか長く映りが良かった。椿も少し開きかかったので良かった。
 香合は名古屋吉田家の箱書きがあり表千家と関係深い。
 懐石の献立は、例年とほぼ同じですが、今回は和え物に柿なます、いんげんの胡麻和えを作りました。飯は炊き立てを出すことができ3回とも蒸し加減が良くホットした。千鳥の杯は、初めての方もおり滞りがちでした。
 後座のお茶は嶋台、薄茶碗は干支午茶碗が華を添えた。
 炭手前は昨年の反省から懐石の時間を考えかなり詰めて次ぎましたが途中で湯が沸き、ピークがズレてしまった。(残念)
 
掛物 春入千林処々鶯 (寄付:稲穂色紙)(琵琶台:干支午)
花入 青交趾、一重切
 花 結び柳、紅白椿
香合 叡山古材槌
釜  ふとん丸釜
棚  青漆爪紅長板
水指 祥瑞皆具
茶入 上野
 袋 針屋金襴
茶器 松皮塗松竹梅(大)
茶碗 嶋台・午・海老・宝船・橙・南天
茶杓 若草
建水 皆具の内
蓋置 福俵
炭斗 利形籠
灰器 唐津
火箸 象嵌袋
菓子器 吉祥盆(根来)
 主菓子 上用きんとん(三鴻深瀬)
干菓子器 独楽高坏、俵形
 干菓子 干支煎餅(鼓月)・干支押し物(三鴻深瀬)・寒氷(菓房高橋)
茶   宇治光、高砂(宇治芳翠園)

    

    

※ 稽古はじめにあたって
 今年の初釜は雪も少なく陽が出ることが多く穏やかな一日でした。
昨年は稽古の度にテーマを設けて道具組を考えて、所作の他に関連事項を織り交ぜ伝えておりました。苦心するところですがうまくいった時は何よりの楽しみでした。
今年もこの姿勢を続け、わかりやすくお茶を伝えていきたいと思います。
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